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この基板の特徴はIntel ATOMの組み込み向けE6xx系を採用している点と、手のひらサイズの超小型サイズである点、電解コンデンサやFANなどの寿命部品を一切使用していない点でしょうかね。なかなかすごいです。
とりあえず、電源を入れて感触をみる。
- デフォルトではACアダプタつなぐと即座に電源ONする仕様ぽい。ディップスイッチで切り替えられるようだ。
- SDカードスロットがオンボードで備わっており、SDカードからブートできる。
- SDカードやSATA等、ブートするものがないと内臓EFIShellが起動する。
- BIOS Setupに入るには「F2」キー
- BIOSはInsyde H2Oベース
- 思いのほか起動に時間が掛かる。7~8秒ほど。
で、この基板で何して遊ぼうかテーマをずっと考えていたんですが、普通にx86なので、通常のPCでできることをやってもあまり意味がないし、小さくてFANレスなことは実用的なのだが、x86向けのOSやソフトウェアは殆ど難なく動いてしまうだろうから、あんまり開発の余地ないんじゃなかろうか。まあ、そこがATOMのメリットでもあるわけですが。システム全体としてのアプリケーションとしては小型サーバーなども考えられるけど、ソフトインストールして、セッティングして、筐体でっち上げれば完成してしまうしなあ。その手のことは昔、玄箱でさんざんやったし、開発というより活用だし、この基板じゃなくてもできるし。
という感じで、しばらく放置していたんですが、ある日Intelのサイトを眺めていたら、Intel BLDKなるものを発見。よくよく概要をみてみると、要するに組み込みATOM向けBIOS開発キット的なものっぽいっす。で、キットは特にユーザー登録も無く、無償でダウンロード可能にされてて、運命的に、Crown Bay(E6xx + EG20T)をサポートしてるですよ。ああもうこれ、やるしかないよ。そんなわけで、TX-50にIntel BLDKのポーティングを試みることにします。とりあえず、週一くらいでこのテーマに時間を割く予定です。
↓Intel BLDK
しかし、限定的とはいえ、とうとうホビーユーザーがBIOSをビルドできる時代が来てしまいました。これまで、メーカーが大金払って、BIOSベンダーと契約しないとできなかったことが、個人レベルでできてしまうというのは、すばらしいことです。ここからは私の推測ですが、Intel的には現在の組み込み市場で主流のARM勢にATOMで対抗するにはBIOS開発という敷居の高さを下げる必要があったんじゃないかなーと想像します。あわよくば、組み込み系だけでなく、デスクトップ系やモバイル系プラットフォームにもこの潮流を水平展開してほしいものです。
その2に続く。
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