8/29/2015

Asus x205ta にLinuxMintインストール&Wifi、MicroSD有効化(Ubuntu, Debianにも)

最近、商売気が強くなってきたUbuntuより、LinuxMintに乗り換えたほうが幸せな予感と思い、試運転も含めてインストール。

インストール手順を記録。

1. http://www.linuxmint.com/よりLinux Mint 17.2 Cinnamon 64bit版をダウンロード

2. Universal USB Installerを使ってUSBメモリにインストールディスクを書き込む

3. bootia32.efiをもらってきてUSBメモリの「/EFI/BOOT/」にコピー

4. x205taのBIOS設定でSecure Boot ControlをDisableにしておく、インストール段階では内蔵Wifiが使えないのでUSBのWifiアダプタか、有線LANアダプタでもつないで、どうにかインターネットに繋がるようにしておく。

5. USBメモリから起動して、普通にインストール。キーボードが勝手に連打されたりする現象があったりするのでパスワード入力とか気をつける。現象は後でアップデートすると治るのでとりあえず我慢。

6. インストール後、このままでは、32bitUEFIの関係で再起動してもSSDから起動しないので、USBメモリのGrubを使ってSSD内のLinuxMintを起動する。USBメモリから起動し、Grubの起動選択画面で、「ctrl-c」でプロンプトに落ちて、以下を入力。(ちなみにタブで補完できる)

> linux (hd1,gpt2)/boot/vmlinuz-3.16-0-38-generic root=/dev/mmcblk0p2 reboot=pci,force
> initrd (hd1,gpt2)/boot/initrd-3.16-0-38-generic 
> boot

7. 32bitUEFI用Grubをインストール。これでSSDから直接起動できる。以前、Ubuntu14.04のインストールを試した時はEFIバリアブルへブートローダーの登録に失敗していて、面倒くさいことになっていたが、このバージョンのLinuxMintでは問題なかった。これでUSBメモリ無しで自力で起動。

$ sudo apt-get install grub-efi-ia32

7. このままだと、内蔵Wifi、MicroSDカードリーダー等が使えない。これはカーネルをかなり新しめにバージョンアップし、ゴニョゴニョすると解決する。チップセットが新しいのでカーネルのドライバ対応が追いついていないんですね。http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/より新し目のカーネルパッケージをもらってくる。今回はv4.1.6-unstable/を使用。

$ wget http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v4.1.6-unstable/linux-headers-4.1.6-040106-generic_4.1.6-040106.201508170230_amd64.deb
$ wget http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v4.1.6-unstable/linux-headers-4.1.6-040106_4.1.6-040106.201508170230_all.deb
$ wget http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v4.1.6-unstable/linux-image-4.1.6-040106-generic_4.1.6-040106.201508170230_amd64.deb
$ sudo dpkg -i linux*


8. Wifiチップのファームウェアをセットアップ

$ wget https://android.googlesource.com/platform/hardware/broadcom/wlan/+archive/master/bcmdhd/firmware/bcm43341.tar.gz
$ tar -zxvf bcm43341.tar.gz
$ sudo cp fw_bcm43341.bin /lib/firmware/brcm/brcmfmac43340-sdio.bin
$ sudo cp /sys/firmware/efi/efivars/nvram-74b00bd9-805a-4d61-b51f-43268123d113 /lib/firmware/brcm/brcmfmac43340-sdio.txt


sysfsutilsをインストール

$ sudo apt-get install sysfsutils


「/etc/sysfs.conf 」に以下を追記

bus/platform/drivers/sdhci-acpi/INT33BB:00/power/control = on


7. MicroSDカードリーダーを有効化する。「/etc/modprobe.d/sdhci.conf」に以下を追記(無ければ新規作成)

options sdhci debug_quirks=0x8000

で、以下を実行

$ sudo update-initramfs -u -k all

これで、再起動すれば、めでたく、内蔵Wifiとカードリーダーが使えてるはず。これで、かなり実用度アップ。

現時点では、オーディオはダメですが、いずれカーネルが対応すれば使える日もくることを期待しつつ。あと、タッチパッドの2本指スクロールや、タップ無効が効かないのが地味に不便。ただのマウスとして認識しているのかもしれない。対策知っている方いらっしゃいましたら、ぜひ教えて頂きたいです。

今回はこれくらいで。


参考URL: https://wiki.debian.org/InstallingDebianOn/Asus/X205TA



8/05/2015

Visual Studio 2015をちょっと触ってみる

Windows10がリリースされ、早速使い始めてます。戸惑いながらも、慣れてきました。Windows8.1からのアップグレードでしたが、今のところ不具合のあるアプリケーションもなく、ちょい重いかなというくらいで、ボチボチイケてます。
Windows8由来のタイルスタイルのUIやストアアプリはもう迷走気味な気がしますが、ゲームコンソールやフォン、タブレットを統合したユニバーサルアプリという方向に向かっているようですね。OneDriveが使うときに使うものだけダウンロードではなく、完全同期する仕様に戻ってしまったのは、微妙。使い勝手はこのほうがいいんですが、SSDが32GBとかの容量の小さいローエンドのAtomタブレットやスティックPCでは結構厳しいのではと思いつつ。

さて、本題。Visual Studio 2015が、正式リリースされていたので、ちょっと試しながら、気になった点を書こうかと。

まず、サードパーティーの開発ツールとの統合が目立ちます。UnityやXamarin、Cocos2dがテンプレートとして用意され、必要なものがインストールされていなければ、自動的にダウンロード&インストールされて便利な感じ。Xamarinとの親和性が増し、Visual StudioでiOSやAndroidのアプリがC#で作成できるのは、なんとも違和感があります。以前からXamarinを使っている人には朗報かもしれませんが、個人的には、流行るのか疑問。
このところワンソースでいろんなプラットフォームに対応できる潮流がありますが、Webアプリに近いカジュアルな物ならいい気がしますが、端末固有のハードウェアをフル活用するようなものや、端末毎のUIデザインの考え方の違い、パフォーマンスがシビアなアプリで、いったいどこまで有用なのかなー。



で、Androidプロジェクトをちょっとやってみたところ、まず、エラーが出た。Android SDKのパスを指定する必要がありました。私はAndroid Studioもインストールしてあったので、その時に自動的にインストールされるAndroid SDKのパスを指定してOKでした。
Android SDKマネージャーや、エミュレーターマネージャー、LogCat、DDMSは統合され、ツールバーのボタンから起動できるようになってました。
で、ブランクアプリをビルドしてみたが、エミュレーターを立ち上げるのにメモリが2Gもいるとか言われて、今のPCでは厳しかった。実機のNexus5繋げたが、どうもVisualStudioから認識されていないみたい。DDMSでは認識するんだが、Runのところで選択できず。ちょっと設定が必要なのかも。


続いて、iOS、やっぱりというか、Xamarinのテクノロジーを使っているわけで、ビルドには、結局ビルドサーバーとしてMacが必要なようです。うーん。まあ、予想はしていましたが、やっぱそうだよね。




あと、個人的に、オッと思ったのは、DirectXプロジェクトで使える、シェーダーデザイナーとモデルエディター。実はVisual Studio2012からあったみたい。シェーダーデザイナーはビジュアルプログラミングでシェーダーをパッチ感覚で作成できみたい。モデルエディターは3Dモデラーのよう。プリミティブなモデルならサクッと作成できるものの、細かくモデリングするには圧倒的に機能不足な感が。まあ、搭載するだけ偉い。今後の機能充実に期待。




今回はこんなところで。