11/02/2015

このところ、頭脳がこんがらがり気味なので、生活に禅を取り入れてみようと。

このブログは技術ネタがメインですが、故スティーブジョブス氏や、Googleでも禅を取り入れているようで、ストレスフルで変化の激しいIT業界で生きていくには、禅は有用なツールとなりえるのではなかろうか。

というわけで、金沢で初心者が気軽に座禅ができるらしいということで、大乗寺の座禅会に参加してみました。






 木々が美しい参道をてくてく歩いて行き、門をいくつかくぐると本殿に到着。駐車場から結構歩きます。(15分くらいかな)今回は行けませんでしたが、公園や、前田家の墓地が隣接しているそうで、そちらも観光スポットになっているようです。






中はわりと、地味で質素な感じです。


座禅会は毎朝4:00と、日曜1:30からやっているそうです。初心者は日曜のやつがお勧めとのことだったので、そちらに参加。予約は特にしなくても、おもむろに行ってOKでした。HPによると企業、団体向けに数日、泊まり込みで修行僧と一緒に禅修行することもできるらしい。

1:15分くらいに行って、受付を済ませます。氏名、住所、電話番号と、「初めてのかた」に丸をつけるような簡単な名簿記入だけです。毎回、初心者の方も多いらしく、手慣れた感じでサクサク、システマチックに進みます。座禅入門的パンフレットと、法話のプリントもらって談話室のようなところに案内され、それらに目を通していると、お坊さんがやってきて、パンフレットに沿って、作法を一通り説明して頂けました。手の組み方、合掌の仕方、足の組み方、歩き方等々。




といっても、この段階で、完璧に作法をマスターしてください、というわけではなく、やりながら指導して頂けます。

で、お坊さん曰く、人間、無になることはできないので、思考は浮かぶままに、深く追及せず、流していってくださいとのこと。禅は無になることを目指すんだ、という思い込みがありましたが、そういうわけでもないみたい。

座禅場は、さすがに、写真撮れる雰囲気ではありませんでしたが、なんとも静かで素朴な空気感です。どでかいカメムシが、けっこう居ます。

座布団の上に座禅用のボール状のクッションが置いてあり、これを揉みほぐして、ふっくらさせることから始まります。
で、前後に合掌、一礼して、(周囲の人に、ここでやらせて頂きます、よろしくね的な意)座について足を組みます。

足の組み方ですが、両足を腿の上に乗せるのがベストっぽいですが、片方だけでもアリで、どっちの足が上とかは、それほどこだわらなくていいっぽ。体固い人は、普通のあぐらでもOKとのこと。私は、片足だけ腿の上で、挑戦しましたが、数分で足もげそうになって、集中できなかったので、無理せず、あぐらにしました。

目は半閉じで、斜め下45度を見る。完全に閉じると眠くなるからだそうです。で、座禅というと寝てたりすると、肩をぶっ叩かれるイメージあるかと思いますが、どうやら、自主的に気合い入れてほしい人は首を左に傾け、肩を開けると叩きますという感じみたいです。いきなり不意打ちで、ぶっ叩かれることは無いようです。私は姿勢が悪かったようで、背中をツンツンされて、背筋伸ばしました。

そんなこんなで40分ほど座禅しました。途中トイレ休憩があります。この際も、小股で、座禅上の前を回るという作法があります。

体験してみて、感じた事は、40分は、全く長く感じず、苦痛でもなかった。もっとやってもいいくらい。だが、それ以上は冗長になるだけっぽい感じもするので40分は、程よい時間かなと思う。

初めは、隣の人とかが、気になったり、自分の姿勢が気になったり、足痛いという雑念がありましたが、やってるうちに、建物や、目の前の障子、カメムシに意識が向いて、そのうち、それらも気にならなくなっていって、自分の思考を、どんどん流していくと、半覚醒というか、心地よいトランス状態というか、緊張感と意識が残っている、夢うつつ状態というか、植物とか石ころのような感じというか、そこに存在するべくして存在する感というか、自我や価値観みたいなものが、あってないもの。ただそこに存在するだけ、それでOKじゃん感というか。言葉では言い表すのは難しいですが、そんな感じ。やってる途中、頭のこめかみから前頭部にかけて、ジンジンした。

終わったら、脳みそに湿布張ったような、スーッと感があった。(医学的にいいことなのかはわからないが)


3時頃に座禅終えて、その後4時頃まで、和尚さん的な方の法話があり、これが、また面白い。

政治家さんや、経営者やスポーツ選手の方など、メンタルきつい人達は、座禅をやりにくるという話を実話エピソードを交えてお話しして頂けたり、念、想、観をやめて自分の見方を一度捨てて、心を投げ出す。執着を手放すことで、次のものを得ることができる。刻々と変わる変化に対応して行けるということ。その他諸々、為になるお話を聞くことができ、勉強になりました。

法話が終わったら、お茶とお菓子が振る舞われます。でも、みなさん、さくさく帰る方がほとんど。あまり雑談もなく。もそもそ食べて帰路につきました。中々、有意義な時間だった。

これは、月一くらいで、やってみてもいいかなと思った。





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